ダンシ君!
2次試験の過去問解いてみたけど、80分間で書き終えられないし、とんちんかんな回答になっちゃうよ><
本番までに解けるようになる気がしない・・・涙
ねずちゃん…
誰もが通る道を歩んでいるみたいだね…!
最初はみんなそんなもんだから安心して!
本番までに自分なりの解き方、つまり自分なりの解法の”型”を身につけることが大切だね!
なるほど!
ダンシ君はどんな解き”型”に行きついたのか教えてほしいなぁ!
OK!!
特別に伝授しましょう~^^
ありがとうございまーす!
事例ⅠⅡⅢ共通の解き”型”とは?
中小企業診断士2次試験で大切なことは何でしょうか?
まずは、80分間ですべての回答を終えることだと考えています。
空欄で提出した設問は、どうあがこうと0点ですからね。
試験本番の緊張した中でも80分で確実に回答し終えるためには、自分なりの事例の解き”型”を確立しておくことが大切!!
今回は僕の基本的な解き”型”をご紹介します。事例ⅠⅡⅢ共通です!
① 与件文の冒頭と最終段落を読む
問題用紙を開いて、まずどこから読み始めるのがよいでしょうか?
「まず設問に一通り目を通すべきだ!」「冒頭だけ読んで概要把握すべき!」などいろいろな方法が巷では叫ばれていますが… 僕がたどり着いたのはこちら。
与件文の冒頭と最終段落を読む
これの狙いは概要把握と課題・方向性把握です。
与件文の冒頭(具体的には2段落くらい)で今回の事例企業の概要が分かります。
まずここで、「あぁ、今回の事例企業は○○か!」というのをざっくり把握します。
概要把握なしにいきなり設問とかを見てもどうしようもないので!
次に与件分の最終段落(必要に応じては最終2段落くらい)に飛んで、目を通します。
与件文のラストには「社長のおもい」や「課題」や「今後の方向性」など、超重要なことがたくさん書かれています。
集中力が高いうちに、そして設問全体を通して意識できるように、まずは最終段落を読み込むようにしていました。
冒頭と結末を読むなんて、小説で考えれば最悪の読み方ですが、診断士試験の与件文の読み方としてはこれがベストだと僕は考えました。
よろしければ一度お試しください!
② 設問分析:すべての設問と配点の確認
次に、与件文を読み込む前に、すべての設問と配点に目を通します。
単に読むだけでなく、特に次の内容を気にしながら読むようにしていました。
(1) 時制
(2) 制約条件
(3) 関連キーワード
(1) 時制
「いつの話を問われているのか?」
これは基本的なことなのですが、抜け落ちやすい要素だと個人的には思っています。
僕も演習や模試で何度かやらかしました。
「絶対に問われていない時制で回答しない!」「与件文を読む際に時制を意識する!」
このためにまずは時制を蛍光ペンで○つけていました!
(2) 制約条件
設問分には必ず制約条件が書かれています。
この制約を外して回答しても、残念ながら点数は入りません。
赤ペンで制約条件にはアンダーライン入れて、目立つように「制約」と書き込んでいました。
(3) 関連キーワード
設問分を読んで自分の知識と結びつく関連キーワードをメモします。
これは最終的に回答に盛り込む要素になったり、与件文から探し出すべき内容だったりします。
どんなことを書き込んでいるかは、僕の2019 年2次本番の書き込みをご覧ください。
③ 与件文の読み込み
設問分析が終わったら、与件文を読んでいきます。
このとき、主に以下の内容をマーク・書き込みしながら読んでいきます。
(1) 時制
(2) SWOT
(3) 気になるキーワード
ここの書き方は別記事で紹介しようと思いますが、そこまで特別な方法ではありません。
「SWOTを別に書き出して整理する」という方法も初期に試してみましたが、時間が無くなるリスクが大きかったのでやめて、とにかく与件文にメモを書き入れる方式にしました。
この(2)SWOTと(3)気になるキーワードが回答に盛り込む「回答要素」になります。
④ 回答要素をどの設問で使うか決めて消し込む
ここが一番のポイントです!前提となる考え方はこちら。
・与件文中の強みは必ず回答に使う
・与件文中の「解決すべき課題」は必ず回答で解決する
・与件文中のキーワードは回答に使う
つまり、③のプロセスで書き込んだSWOTやキーワードはどこかの設問で活用するんです。
ここでのポイントは、この与件文中の「回答要素」をどの設問で使うか判断して、与件文中で消し込んでいくということです。
実際の僕の2019事例Ⅱの与件文中の書き込みをご覧ください。
赤ペンでの書き込みは与件文を読み込んでいるときにアンダーラインを引いたり、書き込んだりした内容です。
そして、青ペンでQ1とかQ2とか書いているのが、設問との対応付け&消込です。
このようにして、使うと決めた回答要素には青ペンで設問番号を書き込み、同時に赤ペンでの書き込みを斜線で消していきます。
自信のある対応付けから順番に消し込むのがよいでしょう。
この方法のメリットには以下の3つがあります。
(1) 回答要素の重複を避けられる
(2) 回答要素の使用漏れを防げる
(3) 回答に使用していない段落を見つけられる
(1), (2)のメリットは想像できますよね。特に回答要素の使用漏れは致命的なので避けたいです。
(3)は、基本的に全ての段落に回答要素が散らばっているという前提に立った考え方です。
書き込みをした後に、全然青ペンが入っていない段落があれば、その段落にある回答要素を見逃している可能性があるので要注意です。
⑤ 自信のある設問から文章構成を考えて、書き始める
④の回答要素と設問の関連付けがある程度できたら、自信のある設問から回答作成を始めます。
回答の順番は、自信のある設問から(同程度の自信なら配点の高い設問から)にしましょう。
言い換えるならば、誰もが書きあげられそうな簡単そうな設問からです。
この理由は単純で、自信のない設問・難しい設問は時間をかけて回答しても、結局低得点に終わる可能性があるからです。それにこういった問題では、他の人と大きな差はつかないですし、合否に影響しません。
合否を分けるのは、誰もが書きあげられるような設問でしっかり得点できるかどうかです!
僕は完全に下書きをすることはありませんでしたが、自信のある設問ほど、可能な範囲で回答要素をうまく並べて、文字数調整をして回答するようにしていました。
自分なりの解き“型”を見つけよう!
今回は僕の実践した解き“型”を紹介しましたが、当然これがみなさんにとってベストな型とは限りません。
僕もいろいろと試行錯誤して、このプロセスに落ち着きました。
そして、結果的に合格はできましたが、高得点で合格できたわけではありません。
みなさんも早めにいろいろな方法を試してみて、緊張した中でも80分で絶対に回答を書きあげられるような自分に合った解き”型”を見つけてみてください!
今後、僕の2019の再現答案を紹介していきたいと思いますので、その中でも解答プロセスをお伝えしていければと思います。
まとめ
ダンシ君ありがとう!
とても参考になったよ。
自分に合った手順を探してみるね!
ぜひそうしてみて!
型が見つかったら、あとはその方法で過去問や演習を繰り返して定着させよう!
OK!
ちょっと光が見えてきた気がするよ!がんばるぞー!!
いいね!その調子!!
では、今回はこのへんで。さよなら~